Sake Brew Master's blog

28歳 蔵元杜氏の日本酒ブログ

「酒造りの神様」農口尚彦氏が杜氏を務める農口尚彦研究所

 

どうもB.Cです。

 

今回は「酒造りの神様」と称される農口尚彦氏が杜氏を務める農口尚彦研究所の見学に行ってきたので、簡単にご報告したいと思います。

 

目次

 

 

 

農口尚彦杜氏

 

日本酒好きの人なら、この名をご存知の方も多いかと思います。

能登杜氏四天王」や「現代の名工」など様々な肩書を持ち、「酒造りの神様」とも称される伝説の杜氏です。

 

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農口杜氏 農口尚彦研究所公式サイトより

農口杜氏は70年もの酒造りのキャリアを持ち、連続12回全国新酒鑑評会金賞受賞を含む通算24回金賞受賞という輝かしい実績を誇り、85歳になった今もなお最前線で酒造りをなさっている正しく生ける伝説です。

 

 

農口尚彦研究所

 

現在85歳になられた農口杜氏ですが、金沢市から車で30分ほどの小松市の農口尚彦研究所にて酒造りをなさっています。

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農口尚彦研究所

農口尚彦研究所は農口杜氏の酒造りにおける匠の技術・精神・生き様を研究し、次世代に継承することをコンセプトとし、夢や情熱を持った若者と共に酒造りをしたいという、農口杜氏の熱い想いを受け止めて設立されました。

 

 

酒造りに最適な環境

 

農口尚彦研究所の周りは自然に囲まれており、綺麗で豊富な水量を誇る水源があります。

蔵の近くには西尾の雪解け水が流れる郷谷川と「こいの滝登り」で有名な十二ケ滝があり、酒造りには最高の環境です。 

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蔵近くの十二ヶ滝

 

 

蔵内の様子

 

農口酒造研究所は昨年醸造を開始した新しい蔵ですので、蔵内は最新の設備が導入されていますが、もちろん全量手造りです。

随所に農口杜氏のこだわりを感じました。

 

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仕込み蔵 壁には農口杜氏が描かれています。

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ため息が漏れるような酒を造りたい

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発酵中の醪 青リンゴのような上品な香り

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農口杜氏の麹 かなり強い麹です。

 


 

試飲ルーム「杜庵(とうあん)」

 

試飲ルーム「杜庵(とうあん)」は茶室をイメージした造りで、窓越しに田園風景を眺望しながら農口杜氏が造った至極のお酒を味わうことが出来ます。 

料金は酒蔵の見学とセットで5400円、所要時間は約90分となっています。

 

しかし、今回私は車で一人でお伺いしたので杜庵で農口杜氏の酒を楽しむことは出来ませんでした…泣

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試飲ルーム 杜庵

※杜庵の写真は予約サイトOpenTableさんより引用させて頂きました。

 

 

農口杜氏との会談

 

酒造りでお忙しい中、農口杜氏と30分ほどお話をさせて頂きました。

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農口杜氏 杜氏部屋にて

農口杜氏の十八番である山廃造りのことや、これからの日本酒の在り方など様々なお話をすることができました。

酒造りに関する技術的な質問にもお答えいただき、本当に勉強になりました。

これからの日本酒はドンドン世界に打って出ないといけないということや、私のような若い人が美味しい酒を造り、日本酒を盛り上げていかないとダメだよとエールも頂き、日本酒を盛り上げていけるよう頑張ろうと決意を新たにしました。

 

 

まとめ

 

農口酒造研究所では「酒造りの神様」と称される農口杜氏の生き様や酒造りのすべてを知ることが出来るといっても過言ではありません。

ぜひ農口酒造研究所に足を運んで農口杜氏の至極の酒を楽しんで下さい!

  

それでは楽しい日本酒ライフを!

 

 

B.C

日本酒が人の繋がりを醸す映画「恋のしずく」

 

どうもB.Cです。

 

今回は10月20日(土)に全国公開された酒造りの映画「恋のしずく」をご紹介致します。

ちなみに私は撮影地・西条で10月13日に先行上映されたものを一足先に鑑賞してきました!

皆さんにも是非観ていただきたい作品ですので、「恋のしずく」の魅力や見どころをネタバレしない範囲でご紹介致します!

 

 

目次

 

 

 

恋のしずく

 

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恋のしずく 公式HPより

恋のしずくは3大銘醸地の一つとして称される広島県 東広島市 西条を舞台に、日本酒造りの奥深さや、蔵を取り巻く人と人の繋がりを描いた心温まる作品です。

10月20日(土)から全国で上映されています。

なお撮影地である広島では10月13日(土)から全国に先駆けて先行上映されています。

作品を手掛けるのは「ラーメン侍」「カラアゲ★USA」で有名な瀬木直貴監督です。

 

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先行上映された撮影地 西条の映画館の様子

 

あらすじ

 

東京の農大でワインソムリエを目指す“日本酒嫌い”のリケジョ・橘詩織(川栄李奈)の実習先は、意に反して東広島・西条の日本酒の酒蔵に決まってしまった。酒蔵での実習を終えないと単位が取得できず、夢のワインの本場フランスでの海外留学への道も閉ざされてしまう。渋々実習先の乃神酒造へ訪れた詩織だったが、今年は実習生の受け入れ予定はないと言われてしまう。実は、蔵元(大杉漣)が受け入れを断ったにも関わらず、息子である莞爾(小野塚勇人)が父親への反抗心から勝手に進めていたのだった。絶対に単位が欲しい詩織は食い下がる。農家の娘美咲(宮地真緒)の助けもあり、なんとか杜氏の坪島(小市慢太郎)から蔵に来るように言われ、酒蔵で修行に近い「実習」が始まる。人々との出会いや日本酒造りを通じて、今までにない喜びを見出す詩織。そんな時、蔵元の体調が急変し、思わぬ転機が訪れる。詩織は好きになった日本酒、西条の街や人々、そして思いがけず抱いた莞爾へのほのかな思いをどう決断していくのかー。

                          公式HPより引用

 

 

超本格的な酒造りのシーン

 

酒造りのシーンは現広島県酒造組合会長であり、朝ドラ「マッサン」のモデルとなった竹鶴酒造の杜氏である石川達也さんが監修しました。

「酒造関係者が観てもおかしいところがないようにしたい」という監督の要望もあり、酒造りのシーンには細部までこだわっています。

実際、現役で酒造りを行っている私が観ても、しっかりと本格的な酒造りを行っており、かなり良い出来栄えです!

 

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麹造りのシーン 公式HPより

ちょっとした裏話ですが、作中で※ひねり餅を作るシーンで石川杜氏が「手だけ」出演していらっしゃいます。

ひねり餅を作るのも杜氏としての技術の一つですので、本格的な酒造りを再現するために石川杜氏が実演したそうです。

日本酒業界でも指折りの杜氏である石川杜氏の「技」も見所の一つとなっています。

 

※ひねり餅とは、蒸米の蒸し加減をチェックするために作る、アツアツの蒸米を餅状にねったものです。

ひねり餅を作る際に蒸米の硬さや弾力、手触りをチェックし、蒸し加減を確認します。

耳たぶより少し硬いくらいがベストな蒸し加減と言われています。

 

 

日本酒の様々な飲み方

 

日本酒は冷酒、冷(常温)、お燗と様々な温度帯で楽しむことができ、温度によってそれぞれ全く違う香りや味わいを魅せてくれます。

また、お猪口やワイングラスなどの酒器の違いによっても、香りや味わいの変化を楽しむことができます。

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乃神酒造の「鯉幟」。詩織は日本酒の魅力に気が付きます。 公式HPより

日本酒には日本食はもちろんのこと、洋食、フレンチ、イタリアン、中華料理まで何にでも合わせることが出来るお酒だということを学ぶことが出来ます。

詳しくは映画内で、俳優陣がしっかりと説明してくれるので、「恋のしずく」をご覧ください!!

 

 

酒蔵での実習

 

川栄李奈さんが演じる橘詩織は日本農業大学という架空の大学に通っています。

私が知る限り、日本で酒蔵での実習を行っている大学は東京農業大学醸造科学科のみですので、農大がモチーフになっていることが考えられます。

エンドロールにも東京農大の名があります。

しかし、映画内での大学のシーンの撮影は広島大学で行われたようです・・・

 

ちなみにちょっとした裏話ですが、この酒蔵での実習ですが、作中では必修科目のような位置づけですが、実際には選択科目だったりします。

さらに、実習を受け入れてもらえる酒蔵には二人か三人一組でお世話になることになっています。

 

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蔵元と橘詩織 公式HPより

 

大杉漣さんの遺作

 

恋のしずくは2018年2月にお亡くなりになった名優、大杉漣さんの遺作となっています。

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大杉漣さん 公式HPより

大杉漣さんは撮影の合間によく散歩に出かけていました。

監督は内心「きっと何か理由があるのだろう」と思っていたそうです。

出番を終えられて地元の支援者さんたちとBBQをした際に思い切ってたずねたところ、大杉さんは「輝義(蔵元)という人間は、この街で生まれ育って、65年間、何を見て、どんな空気を吸って生きてきたのかと思ってね。散歩して、それが芝居にどう役立ったかはわからないけど」と答えたそうです。

数多くの現場を経験してもなお、真摯にひとつの役に向き合う。

この積み重ねこそが名優と称される所以なのです。

私も年間数多くの日本酒の仕込みを行います。

仕事は違えど、大杉漣さんのように、仕込み一本一本に真摯に向き合うことを重ね、いつかは名杜氏と呼ばれるよう努力します。

 

 

まとめ

 

簡単ではありましたが、映画「恋のしずく」の紹介をさせていただきました。

この映画には日本文化が誇る魅力と、人と人の繋がりが醸す力がギュッと詰まっています。

日本酒好きはもちろんのこと、日本酒が苦手な人でも主人公・橘詩織が日本酒の魅力に気付き、恋していったように、「日本酒」の素晴らしさを知って頂ける作品です。

映画館で造り手の「情熱」と「魂」を感じて下さい。

 

「酒造りは命を育む仕事なんじゃ」

 

それでは楽しい日本酒ライフを!

 

 

 

B.C

日本一の日本酒イベント 西条酒まつりレポート

 

どうもB.Cです。

最近は朝晩が寒く、燗酒が美味しい季節になってきましたね!

蔵のお酒も秋上がりして味が乗ってきており、各地で日本酒のイベントが催されていますね!

 

私も今月の6、7日に広島の西条で開催された西条酒まつりに参加してきました。

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 酒まつりでは美味しいお酒ばかりでしたが、今回はその中でも特に美味しかった酒をご紹介したいと思います。

 

 

 目次

 

 

西条酒まつりとは

 

西条酒まつりは10月の第2週の土日に開催される、日本一の規模の日本酒イベントです。

西条酒まつりについてはこちらの記事をお読みください。 

 

 

 

今年は台風の影響で1日目の野外イベントが中止となってしまいました・・・

しかし、それでも初日に5万人、2日目で12万人が西条酒まつりに訪れました。

台風なんて何のその!呑んべえは止められません!笑

もちろん私も2日間参加してきました! 

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生憎の曇り空ですが辺り一面人、人、人!

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解放された蔵の中もお客さんで溢れかえっています。

 

賀茂鶴  天凛

 

こちらが賀茂鶴酒造さんの天凛です。

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加茂鶴 天凛

なんと一升瓶で3万円也。

酒まつりではグラス1杯1000円で飲めるということで、会場に着くなり真っ先に飲みに行きました。

 

天凛は大吟醸の斗瓶取り10年熟成酒と、その年の大吟醸斗瓶取りをミックスしたブレンド酒です。

10年古酒がブレンドされているとは言っても、氷温で貯蔵されているので、古酒独特のカラメル香や着色は全くありません。

 

新酒らしい青リンゴを思わせるフレッシュな香りと、低温長期熟成が齎す絹のような滑らかな舌触りが共存しています。

これまでに数え切れないほどの日本酒を口にしてきましたが、ここまでの完成度の酒には滅多に出会うことができません。

さすが賀茂鶴酒造さんです。恐れ入りました。

 

なかなか手が出ない価格帯のお酒ではありますが、間違いなく価格以上の感動を味わうことが出来ます。

人生の節目やお祝いのお酒として「賀茂鶴 天凛」いかがでしょうか。

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普段は手が届かない酒も酒まつりならグラスで飲めます。

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西条が舞台の映画「恋のしずく」のブースもあります。


 

日本酒の研究者が本気を出して造った大吟醸

 

こちらは独立行政法人 酒類総合研究所が造ったお酒です。

その名も研究所のお酒。

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研究所のお酒

独立行政法人 酒類総合研究所についてはこちらの記事をお読み下さい。  

 

 

酒類総研ではその年の米の性質調査や新たな酵母の試験醸造新技術の試行などのために毎年日本酒を製造しています。

 

この研究所の酒はその研究の一環として造られたお酒です。

基本的に一般に出回ることはないため、存在すら知られていません。

 

はぐれメタルのように、超レアなお酒です。笑

飲むことが出来るとしたら、酒まつりなどの日本酒のイベントの際に、酒類総研がブースを出している時に限られます。

  

香りは青リンゴを思わせるカプロン酸エチルが綺麗に出ています。

口に含むと、程よい甘みと、山田錦特有のうま味がゆっくりと広がります。

勿体無いですが利き酒用ということでしたので、飲み込むことなく、吐器に吐き出すと、ほんのり心地よい苦味が後味を閉め、スッキリとキレました。

 

日夜、日本酒の最先端の研究をしているだけあって、流石の出来でした。

 

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酒類総研のブース

酒類総研のブースでは研究所のお酒の利き酒の他にも、日本酒の香りサンプルや研究所で造られた麹をルーペで観察できたりなど、日本酒を科学的な面から知ることが出来ます。

また、研究員の先生方もブースに立っており、利き酒のやり方をレクチャーしたり、熱心なお酒好きの質問に答えたりしていました。

 

大きな日本酒のイベントにはブースを出している事が多いので、イベントに参加する際は酒類総研のブースを探してみて下さい。

研究所のお酒を飲む事が出来るかもしれませんよ!

 

 

まとめ

 

今回は西条酒まつりで飲んだお酒の中でも、特に印象に残ったお酒を紹介してみました。

 

西条酒まつりでは、普段はなかなか飲む事が出来ないお酒も飲む事が出来るため、そういったレアなお酒を目的に参加するのも良いかと思います。

 

次はまた来年の10月になりますが、気長に待ちましょう!笑

 

 

それでは楽しい日本酒ライフを!

 

 

 

B.C

日本で唯一の酒類専門の公的研究機関 酒類総合研究所

 

どうも。B.Cです。

今回は日本で唯一の酒類専門の公的研究機関 酒類総合研究所について簡単に紹介したいと思います。

 

酒類総合研究所は業界人向けの業務が多いと思われがちですが、お酒の魅力を発信するために日本酒イベントや各種酒類行事への参加や、様々な広報活動も行っています。

本投稿では一般の方でも楽しめる酒類総合研究所の活動についてご紹介いたします!

 

 

独立行政法人 酒類総合研究所

 

独立行政法人 酒類総合研究所は酒都 西条で有名な東広島市に日本で唯一の酒類専門の公的研究機関として所在しています。

業界では酒総研(さけそうけん しゅそうけん)や酒類総研(しゅるいそうけん)などと略して呼ばれています。(私は酒類総研派です笑)

1904年に設立された大蔵省醸造試験所が起源で、現在は財務省所管となっています。

前身の醸造試験所は現在の東京都北区滝野川に設立されましたが、1995年に「国の行政機関等の移転について」が閣議決定されたことによって東広島市に移転しました。

2001年に独立行政法人化し、現在に至ります。

 

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酒類総合研究所

 

主な業務

 

  • 酒類の高度な分析及び鑑定
  • 鑑評会開催などの酒類の品質評価
  • 酒類及び酒類業に関する研究及び調査
  • 保有特許や研究等の成果の普及及び見学者や海外研究者の受入
  • 情報の収集、整理及び提供
  • 製造業者や流通業者への講習

   灘の酒 用語集から引用

 

 

広報活動

 

各種イベントへの参加

酒類総合研究所は日本酒フェアをはじめ、様々なお酒のイベントに参加し、お酒の啓蒙活動を行っています。

ちなみに、10月6日(土)、7日(日)に開催される日本一の日本酒イベントである西条 酒まつりにも出展予定です。

sake-brewer.hatenablog.com

 

西条 酒まつりの出展ではパネルの展示や大吟醸本醸造の唎酒を行うようです。

詳しい出展内容はこちらから

唎酒の大吟醸本醸造ですが、なんと研究所で造られたお酒です。

日夜、日本酒の研究に明け暮れている酒類総合研究所が本気を出して造ったお酒です。

なかなか飲める機会はないので、酒まつりに行かれた際はぜひ立ち寄ってみて下さい。

 

情報誌 お酒のはなし

酒類総合研究所は様々なお酒の特徴や製造法、歴史をわかりやすくまとめた情報誌「お酒のはなし」を発行しています。

國酒である日本酒や焼酎だけでなく、ビール、ワイン、ウィスキーetc.と、あらゆるお酒について提供されています。

国内外から情報取集し、写真やイラストを多く取り入れ、分かり易いようにまとめられています。

英語版も用意されているので、外国人の方にお酒の説明をする時にも使えますよ!

「お酒のはなし」は日本酒のイベントなどで酒類総合研究がブースを出展する際や酒類関連の施設で配布されています。

また、酒類総合研究所のHPでPDF化されており、自由に閲覧することができます。

酒類総合研究所 お酒の情報

 

広報誌 エヌリブ

酒類総合研究所では研究結果や酒類についての情報を広く分かり易く解説した広報誌を年2回発行しています。

様々なお酒の豆知識から本格的な研究内容まで、お酒好きなら楽しめること間違いなしですので、是非読んでみて下さい。

また、今後取り上げて欲しいテーマや意見、要望などのアンケートも募集しているので、お酒について気になることや知りたいことを記入して送れば、次号で解説してもらえるかもしれませんね!

「エヌリブ」も日本酒のイベントなどで酒類総合研究がブースを出展する際や酒類関連の施設で配布されています。

さらに、バックナンバー酒類総合研究所のHPでPDF化されており、自由に閲覧することができます。

酒類総合研究所 お酒の情報

 

醸造に学ぼう 発見!微生物の力

醸造に学ぼう 発見!微生物の力」は子供(小学校高学年)から大人までの幅広い方々を対象とした、日本の食文化に深く関わる「醸造」や「発酵」の科学について興味を持ってもらうために酒類総合研究所が作成した冊子です。

発酵のメカニズムについてとても分かり易く解説されているので、お子さんに発酵の英才教育をしてあげて下さい!

こちらも酒類総合研究所のHPから閲覧することが出来ます。

酒類総合研究所 お酒の情報

著作権等の問題があるので、取扱いには注意してください。

 

 

施設見学

 

あまり知られていませんが、酒類総合研究所10名以上の団体で、1週間前までの予約があれば、一般の方でも研究所の酒類製造実験棟を見学できます。

酒都 西条からも近いので、酒蔵通りの観光のついでに施設見学をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

 

今回は日本で唯一の酒類専門の公的研究機関 酒類総合研究所の紹介をしてみましたがいかがだったでしょうか。

酒類総合研究所は研究や全国新酒鑑評会の開催が業務のほとんどを占めると思われがちですが、日夜お酒の啓蒙活動も行っているのです。

大きな日本酒イベントにはブースを出展していることが多いので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

お酒に関する疑問や質問があれば何でも正確に分かり易く答えてもらえると思いますよ!

 

それでは楽しい日本酒ライフを!

 

 

 

B.C

日本一の日本酒イベント 西条 酒まつり

 

どうも。B.Cです。

 

みなさんは日本最大の日本酒のイベントである西条の「酒まつり」をご存知ですか?

今回は西条 酒まつりの魅力を語っていこうと思います。

 

目次

 

 

酒まつり

 

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酒まつりは毎年10月上旬の土、日曜の2日間にわたって広島県 東広島市 西条地区の酒蔵通りや西条中央公園を中心に行われる日本最大の日本酒のお祭りです。

毎年第2週の土・日曜に開催されることが多いですが、今年は第一週の6・7日に開催されます。

なんと2日間の来場者数は20万人を超えます。

全国約1000銘柄の地酒の試飲ができる酒ひろばのほか、酒蔵通りでは西条の各蔵元が様々な趣向を凝らした酒蔵イベントを催しています。

 

 

主な会場

 

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酒ひろば

酒ひろばでは全国各地の約1000種類の銘柄が飲むことができます。

昨年は酒ひろばの入場チケットさえ買えばいくらでも飲み放題だったのですが、今年は1杯ごとのチケット制に変更されています。

 

酒蔵通り

西条には賀茂鶴、亀齢、西條鶴、福美人、白牡丹、賀茂泉、山陽鶴の7つの酒蔵が建ち並ふが「酒蔵通り」があります。

酒まつり中は酒蔵通りが歩行者天国となり、各酒蔵が蔵を開放して様々なイベントを催しています。

普段はなかなか入ることができない蔵の奥側や敷地内も解放され、様々なお酒や料理が販売されています。

無料で振舞われるお酒も大量に…

普段は高くて買えないお酒もグラス単位で数百円で飲めたり、酒まつり限定のお酒や鑑評会出品酒などレアなお酒を飲みまくることができます。

ちなみに、酒蔵通りや西条の各蔵は元AKB48川栄李奈さん主演、平成30年10月20日公開の映画「恋のしずく」のロケ地にもなっています。

koinoshizuku.com

KIZUNA会場

KIZUNA会場は酒まつりのメインステージになります。

多彩なライブゲストの演奏を聴きながらお酒や料理を楽しむことができます。

今年はなんと大塚愛さんがメインアクトとして登場するそうです!

 

 

酒まつりのおすすめの楽しみ方

 

昨年の酒まつりに2日間参加してきた私がおすすめの楽しみ方を紹介します。

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加茂鶴酒造



酒まつりは酒蔵通りで西条の7つの酒蔵を飲み歩くのが1番のおすすめです。

酒蔵通りの各蔵は蔵を開放し、様々なイベントを催し、お酒や料理を販売しています。

想像して下さい。

解放された蔵の中で普段飲めないレアなお酒を飲んでいるシチュエーションを…

もう最高ですよ。

しかもその蔵の蔵人や社員さんが、自社のお酒に合う料理を作っているので、お酒と料理の相性は抜群です。

また、同じ水脈の水でも各蔵で酒質が異なり、酒質が異なるということは合う料理も違うのです。

ぜひこの際に7つの蔵を飲み歩いて頂いてその違いを楽しんでいただけたらいいなと思います。

 

 

注意点

 

飲み過ぎない

毎年道端で爆睡している方が何人もおり、救急車が何度も来ます。

酒都西条の美味しいお酒が飲み放題…しかもお祭りの雰囲気の中ではまあ~飲まずには居られませんよ・・・

飲み過ぎてしまうのはわかるのですが、しっかりと和らぎ水やチェイサーを用意し、食べ物と一緒にペースを守り泥酔しないように気を付けましょう。

 

車で来ないこと

飲酒運転は絶対にダですまた、ハンドルキーパーの方がいても駐車場の確保が大変です。

臨時の駐車場が多数用意されますが、会場から離れているためシャトルバスに乗らないといけないなど余計な手間がかかります。

なるべく公共交通機関を用いて会場に向かいましょう。

 

 

まとめ

 

簡単ではありますが、西条 酒まつりの紹介をさせていただきました。

広島は7月の集中豪雨で甚大な被害を受けました。

復興は進んでいますが、まだまだ完全復興には程遠い状況だと聞きます。

酒まつりで広島を盛り上げ、西条や広島県産酒を飲んで復興を後押ししましょう!

 

 それでは楽しい日本酒ライフを!

 

 

B.C

なんちゃって冷卸(ひやおろし)をぶった切る

 

どうも。B.Cです。

近年、日本酒業界にはなんちゃって冷卸が蔓延しています。

今回はその冷卸問題に切り込んでいこうと思います。

また、秋上がり冷卸を勘違いしている方も多いかと思うので、この機会に違いを理解していただけたらなと思います。

 

目次

 

 

 

秋上がり(あきあがり)

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秋上がり(あきあがり)とは冬場に醸造されたお酒が一夏を越す間に熟成して、秋に香味が整い円熟味が増して酒質が向上することを指します。秋晴れともいいます。

逆に、貯蔵条件の不良などによって酒質が下がることを秋落ちといいます。

健全な発酵をしたお酒は新酒の際荒さが目立ちますが、秋上がりしやすい傾向があります。

 

 

冷卸(ひやおろし)

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冷卸(ひやおろし)とは冬場に醸造されたお酒を火入れ(加熱殺菌)した上で貯蔵し、蔵の中で一夏を越して、蔵の中と外気温が同じくらいになった頃に二度目の火入れをすることなく冷や(常温)で卸す(出荷する)酒のことです。

二度目の火入れがないのでお酒は生詰めとなります。

 

 

近年の冷卸事情

 

前述の通り、冷卸は一夏を越えた熟成を楽しむ秋のお酒(生詰)だということが理解していただけたかと思います。

しかし、近年の冷卸はお盆明け、8月下旬には店頭に並んでいます。

お盆明けに店頭に並ぶということは、蔵出しは8月上旬ということが示唆されます。

 

あれ?夏越していないよね???

 

酒蔵、酒販店共にマーケティングの観点から、季節物の先取りということでどこよりも早く売り出したいのでしょうけど、一夏越して外気温と蔵の貯蔵温度が同じくらいになった頃に出荷するということが起源の冷卸を気温が40℃近くある8月中に販売するのはいくらなんでも早過ぎです。

当然お酒の熟成も進んでいないことが示唆されます。

 

もう、なんちゃって冷卸です。

 

私はこのまま冷卸の出荷時期がどんどん早くなるのではないかと危惧しています。

似たような季節物ですが、夏酒(コチラは近年現れた新しいジャンル)も梅雨の時期にはお店に並んでいますし・・・

目先の利益に目がくらんで、文化を破壊していることに気が付いていないのです。

 

 

解禁日を設ける

 

2007年に日本酒造青年協議会から冷卸解禁日について提言がありました。

毎年9月9日(重陽節句)を冷卸の解禁日(発売日)に統一して日本酒業界全体で推進していこうというものです。

  

<「ひやおろし」発売日(解禁日)に関する提言>

 

 日本酒は日本の原点である米と水を原料とし、長い歴史と美しい風土にはぐくまれ、その品質や製造方法などにより多種多様な味わいを特長としている。そして、古来より季節の移ろいとともにさまざまな楽しみ方のできる、数少ない嗜好品のひとつである。

 

 しかしながら近年、食生活や食材の供給の変化とともに日常生活の中で季節感を先取りし過ぎているような状況さえ見受けられる。

 

 そこで日本酒造青年協議会は、失われつつある日本文化と日本人らしい季節感を取り戻すとともに、業界全体の需要拡大の誘導効果を導くためのひとつの取り組みとして、“ひやおろし”の全国一斉発売を提言する。

 

 いうまでもなく“ひやおろし”は、近年定着しつつある季節感をもった商品である。私たちはこの財産を大切に守っていきたい。

 

 日本酒造青年協議会は、以下の提言を積極的に推進し、日本酒業界全体の運動となるべく行動することを決議する。

 

 提言内容=毎年9月9日(重陽節句)を“ひやおろし”の発売日(解禁日)とし、日本酒業界全体で統一して推進することを提言する。

 

 (なお“ひやおろし”の定義には諸説あり、“ひやおろし”の新たな統一した定義について今後さらに検討を深める必要性があるが、当面は「厳寒期に醸造した清酒を一夏越して調熟させ、秋口に入ってほどよい熟成状態で出荷するもの」とする)

                       醸界タイムスWEB版より引用

                       http://www.jyokai.com/?p=1541

 

上記のような素晴らしい提言がありました。

しかし「提言」ですので強制力は無く、我先にと販売している蔵が多くなっているのが現状です。

もう冷卸問題を解決するには、強制力を持った法度を日本酒造中央会が出すしかないのかもしれませんね。

この問題は酒蔵のモラルの問題でしかないので、本当に情けない話です。

 

 

私見

 

私の意見としては9月9日でもまだまだ真夏日が続いていますし、熟成の観点からも冷卸の出荷は早過ぎると考えています。

やはり、酒蔵が日本酒の季節感や旬の美味しさを提供することが「冷卸」という形で文化となって現代に残っていること、次の世代にも伝えなければならないということを考えなければいけません。

10月頃の外気温が蔵の貯蔵温度と同じくらいになり、酒が十分に熟成しきった頃に出荷するべきです。

それが本当の「冷卸」なのですから。

 

 

まとめ

 

これから美味しい食べ物で溢れかえる食欲の秋がやってきます。

ぜひ旬の食べ物と熟成した味わいの冷卸を楽しんで季節感を感じていただけたならと思います。

また、飲み手として近年の冷卸問題についても考えていただけると幸いです。

 

それでは楽しい日本酒ライフを!

 

 

B.C

平成最後の酒造年度

 ご無沙汰しています。B.Cです。

8月はお盆休みや長期出張でずっと蔵を空けていたので、ブログが更新できませんでした…

そして気が付けば8月31日…

平成最後の夏が終わろうとしています。

これから年末にかけて平成最後の○○が増えて、ノスタルジーに浸る機会が多くなりそうですね。

ちなみに日本酒業界では平成最後の酒造年度が既にスタートしているのはご存知ですか?

 

目次

 

 

酒造年度

 酒造年度(醸造年度とも言う)とは酒造業界における1年の区切り方で、毎年の7月1日から翌年の6月30日までのことを指します。

原料であるお米の割り当てを計画する都合上、昭和40年からこの期間と定められています。

英語でBrewery Year、BYと略され上槽(搾る工程)した日を基準として酒造年度が決まります。

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上槽した酒

 今季(2018年7月1日~2019年6月30日)は2018年が平成30年ですので、元号の年数字を用いて「30BY」や「BY30」と記されます。

西暦の年数字を用いて「2018BY」「BY2018」と記す蔵もあります。

 

 

来期は1BY?

上記の通り、元号の年数字を用いるため来期(2019年7月1日~2020年6月30日)の酒造年度は1BYとなります。

過去には昭和や平成の1BYも存在したことから、ラベルに酒造年度を元号の年数字で表記していると少しややこしいことになりますね。

なぜこのような問題が発生しているかというと、つい最近まで酒造年度は表記されてこなかったからです。

日本酒は製造されてから1年以内に飲みきることが一般的だったことや、ブドウの良し悪しで年ごとに味わいが変わるワインと違って、日本酒は味わいを技術でコントロール出来るため毎年同じような製品を造ることが可能であり、さらに新酒と古酒をブレンドすることによって毎年品質と味わいを一定にして出荷していたことなど様々な理由があります。

こういった背景から酒造年度はあまり必要な情報でなかったため、表記されてきませんでした。

来季のお酒ですが、平成1BY(大量にはないでしょうけど)のお酒も存在しますから、安易には1BYと表記できませんね。

今後、酒造年度は「西暦」で統一するなど改正が必要なのではないでしょうか。

 

 

まとめ

今回は酒造年度について解説しました。

日本酒を選ぶ際にラベルから得られる情報の一つとして参考にしてみてください。

そして今季上槽される日本酒は平成最後の酒造年度の酒となります。

平成生まれとして一層気合を入れて美味しいお酒を醸していきたいと思います。

 

 楽しい日本酒ライフを!

 

 

B.C