どうも。B.Cです。
今回は日本で唯一の酒類専門の公的研究機関 酒類総合研究所について簡単に紹介したいと思います。
酒類総合研究所は業界人向けの業務が多いと思われがちですが、お酒の魅力を発信するために日本酒イベントや各種酒類行事への参加や、様々な広報活動も行っています。
本投稿では一般の方でも楽しめる酒類総合研究所の活動についてご紹介いたします!
独立行政法人 酒類総合研究所
独立行政法人 酒類総合研究所は酒都 西条で有名な東広島市に日本で唯一の酒類専門の公的研究機関として所在しています。
業界では酒総研(さけそうけん しゅそうけん)や酒類総研(しゅるいそうけん)などと略して呼ばれています。(私は酒類総研派です笑)
1904年に設立された大蔵省醸造試験所が起源で、現在は財務省所管となっています。
前身の醸造試験所は現在の東京都北区滝野川に設立されましたが、1995年に「国の行政機関等の移転について」が閣議決定されたことによって東広島市に移転しました。
2001年に独立行政法人化し、現在に至ります。
主な業務
- 酒類の高度な分析及び鑑定
- 鑑評会開催などの酒類の品質評価
- 酒類及び酒類業に関する研究及び調査
- 保有特許や研究等の成果の普及及び見学者や海外研究者の受入
- 情報の収集、整理及び提供
- 製造業者や流通業者への講習
灘の酒 用語集から引用
広報活動
各種イベントへの参加
酒類総合研究所は日本酒フェアをはじめ、様々なお酒のイベントに参加し、お酒の啓蒙活動を行っています。
ちなみに、10月6日(土)、7日(日)に開催される日本一の日本酒イベントである西条 酒まつりにも出展予定です。
西条 酒まつりの出展ではパネルの展示や大吟醸と本醸造の唎酒を行うようです。
唎酒の大吟醸と本醸造ですが、なんと研究所で造られたお酒です。
日夜、日本酒の研究に明け暮れている酒類総合研究所が本気を出して造ったお酒です。
なかなか飲める機会はないので、酒まつりに行かれた際はぜひ立ち寄ってみて下さい。
情報誌 お酒のはなし
酒類総合研究所は様々なお酒の特徴や製造法、歴史をわかりやすくまとめた情報誌「お酒のはなし」を発行しています。
國酒である日本酒や焼酎だけでなく、ビール、ワイン、ウィスキーetc.と、あらゆるお酒について提供されています。
国内外から情報取集し、写真やイラストを多く取り入れ、分かり易いようにまとめられています。
英語版も用意されているので、外国人の方にお酒の説明をする時にも使えますよ!
「お酒のはなし」は日本酒のイベントなどで酒類総合研究がブースを出展する際や酒類関連の施設で配布されています。
また、酒類総合研究所のHPでPDF化されており、自由に閲覧することができます。
広報誌 エヌリブ
酒類総合研究所では研究結果や酒類についての情報を広く分かり易く解説した広報誌を年2回発行しています。
様々なお酒の豆知識から本格的な研究内容まで、お酒好きなら楽しめること間違いなしですので、是非読んでみて下さい。
また、今後取り上げて欲しいテーマや意見、要望などのアンケートも募集しているので、お酒について気になることや知りたいことを記入して送れば、次号で解説してもらえるかもしれませんね!
「エヌリブ」も日本酒のイベントなどで酒類総合研究がブースを出展する際や酒類関連の施設で配布されています。
さらに、バックナンバーも酒類総合研究所のHPでPDF化されており、自由に閲覧することができます。
醸造に学ぼう 発見!微生物の力
「醸造に学ぼう 発見!微生物の力」は子供(小学校高学年)から大人までの幅広い方々を対象とした、日本の食文化に深く関わる「醸造」や「発酵」の科学について興味を持ってもらうために酒類総合研究所が作成した冊子です。
発酵のメカニズムについてとても分かり易く解説されているので、お子さんに発酵の英才教育をしてあげて下さい!
こちらも酒類総合研究所のHPから閲覧することが出来ます。
※著作権等の問題があるので、取扱いには注意してください。
施設見学
あまり知られていませんが、酒類総合研究所は10名以上の団体で、1週間前までの予約があれば、一般の方でも研究所の酒類製造実験棟を見学できます。
酒都 西条からも近いので、酒蔵通りの観光のついでに施設見学をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は日本で唯一の酒類専門の公的研究機関 酒類総合研究所の紹介をしてみましたがいかがだったでしょうか。
酒類総合研究所は研究や全国新酒鑑評会の開催が業務のほとんどを占めると思われがちですが、日夜お酒の啓蒙活動も行っているのです。
大きな日本酒イベントにはブースを出展していることが多いので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
お酒に関する疑問や質問があれば何でも正確に分かり易く答えてもらえると思いますよ!
それでは楽しい日本酒ライフを!
B.C