Sake Brew Master's blog

28歳 蔵元杜氏の日本酒ブログ

平成最後の酒造年度

 ご無沙汰しています。B.Cです。

8月はお盆休みや長期出張でずっと蔵を空けていたので、ブログが更新できませんでした…

そして気が付けば8月31日…

平成最後の夏が終わろうとしています。

これから年末にかけて平成最後の○○が増えて、ノスタルジーに浸る機会が多くなりそうですね。

ちなみに日本酒業界では平成最後の酒造年度が既にスタートしているのはご存知ですか?

 

目次

 

 

酒造年度

 酒造年度(醸造年度とも言う)とは酒造業界における1年の区切り方で、毎年の7月1日から翌年の6月30日までのことを指します。

原料であるお米の割り当てを計画する都合上、昭和40年からこの期間と定められています。

英語でBrewery Year、BYと略され上槽(搾る工程)した日を基準として酒造年度が決まります。

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上槽した酒

 今季(2018年7月1日~2019年6月30日)は2018年が平成30年ですので、元号の年数字を用いて「30BY」や「BY30」と記されます。

西暦の年数字を用いて「2018BY」「BY2018」と記す蔵もあります。

 

 

来期は1BY?

上記の通り、元号の年数字を用いるため来期(2019年7月1日~2020年6月30日)の酒造年度は1BYとなります。

過去には昭和や平成の1BYも存在したことから、ラベルに酒造年度を元号の年数字で表記していると少しややこしいことになりますね。

なぜこのような問題が発生しているかというと、つい最近まで酒造年度は表記されてこなかったからです。

日本酒は製造されてから1年以内に飲みきることが一般的だったことや、ブドウの良し悪しで年ごとに味わいが変わるワインと違って、日本酒は味わいを技術でコントロール出来るため毎年同じような製品を造ることが可能であり、さらに新酒と古酒をブレンドすることによって毎年品質と味わいを一定にして出荷していたことなど様々な理由があります。

こういった背景から酒造年度はあまり必要な情報でなかったため、表記されてきませんでした。

来季のお酒ですが、平成1BY(大量にはないでしょうけど)のお酒も存在しますから、安易には1BYと表記できませんね。

今後、酒造年度は「西暦」で統一するなど改正が必要なのではないでしょうか。

 

 

まとめ

今回は酒造年度について解説しました。

日本酒を選ぶ際にラベルから得られる情報の一つとして参考にしてみてください。

そして今季上槽される日本酒は平成最後の酒造年度の酒となります。

平成生まれとして一層気合を入れて美味しいお酒を醸していきたいと思います。

 

 楽しい日本酒ライフを!

 

 

B.C